他テーブル参照
他テーブル参照項目を活用することで、テーブル同士を連携させることができます。
例えば、以下のようなテーブルを作成する例を考えてみます。
テーブル名 | 内容 |
---|---|
チーム管理 | チームを管理するテーブル。 |
メンバー管理 | メンバーを管理するテーブル。各メンバーはいずれかのチームに所属する。 |
上記の場合、「メンバー管理」テーブルから他テーブル参照項目を使って
「チーム管理」テーブルを参照する構成にします。具体的には以下のような構成となります。
テーブル名 | 項目名 | 項目種類 |
---|---|---|
チーム管理 | チーム名 | 文字列(一行) |
メンバー管理 | チーム名 | 他テーブル参照 ※チーム管理のチーム名を参照する |
氏名 | 文字列(一行) |
追加手順
「チーム管理」テーブルを作成している前提で、「メンバー管理」テーブルで
「チーム名」項目を作成する場合を考えてみます。項目追加時に、「他テーブル参照」を選択します。
「対象テーブル」で「チーム管理」テーブルを選択します。
「チーム管理」テーブルが作成されていない場合は先に作成します。 項目名を入力し必要に応じて以下設定項目の設定を行います。
※「項目名」については、項目名の前後に『全角スペース』/『半角スペース』を含めた場合 自動削除されます。
※「項目名」の入力文字の中に全角スペースを含めた場合は、半角スペースへ自動変換されます。
※今回は「入力フォームにする(子要素機能)」はオフとし「表示項目」/「項目のコピー(ルックアップ)」設定を行います。
設定項目 | 説明 |
---|---|
入力フォームにする(子要素機能) (子テーブル) |
有効にした場合、入力フォームとして定義が可能となります。その場合は「表示項目」、「選択用表示項目」、「項目のコピー(ルックアップ)」の設定は不要なため省略されます。 |
表示項目 | 設定した対象テーブルより表示する項目をリストから選択し設定可能です。 |
選択用表示項目 | 選択用表示項目をカスタム表示したい場合に設定します。例) {ID}:{名前}など |
一覧テーブルからの検索ボタンを表示 | 有効にした場合、フォーム上に検索ボタンを表示することができます。検索ボタンをクリックすることで、設定した他テーブルの一覧を参照しての選択が可能になります。 |
選択肢で新規追加を表示 | 有効にした場合、フォーム上の選択リスト内に新規追加を表示します。新規追加から他テーブルのレコード追加が可能になります。操作ユーザーに権限がない場合、本設定を有効にしている場合でも新規追加は非表示となります。 |
プルダウンを出さず、検索フィールドのみ表示 | 有効にした場合、フォーム上の選択リスト(プルダウンリスト)を表示せず、検索フィールドのみ表示します。 ※公開フォームリンクでは使用不可 |
項目のコピー(ルックアップ) |
他テーブル参照項目で設定した「表示項目」をキーとして、参照元のテーブルにある項目を自動コピーすることが可能です。先に、設定中のテーブル内に、コピー先項目となる項目を作成しておく必要があります。コピーする項目とコピー先の項目は同じ項目タイプ(文字列、数値等)である必要があります。ルックアップ機能(他のテーブルに登録されているデータを参照しながら効率的に入力できる機能)を利用したい場合に設定します。「自動反映する」にチェックを入れることでルックアップ元データの更新が発生した場合、ルックアップ設定されたデータも自動更新されます。例えば顧客名に紐づく情報を何度も入力するのが大変なとき、すでに顧客情報を管理していれば、そこから顧客情報をコピーして自動入力できます。 ※ルックアップに設定された項目は、必須設定ができません。 |
他の項目で値の絞り込みを行う | 他テーブル参照の値について更に他の他テーブル参照項目により値を絞り込みを行う設定が可能です。 |
表示条件 | 表示条件の設定が可能です。 |
並び順 | 並び順の条件が設定可能です。 |
<追加オプション設定>
必要に応じて、以下追加オプション設定を行います。
設定項目 | 内容 |
---|---|
必須設定 | 必須項目として設定することができます。必須項目とする場合「必須項目にする」をチェックします。 |
必須条件設定 | 必須条件を設定することができます。条件設定は複数設定することができます。 「他の項目を条件で利用する」を有効にすると、すでに設定済みの他の項目を条件で利用できます。 例:「金額A」「が次の値以上」「金額C」と設定すると、金額Aに金額C以上の値が入力されたときに必須項目になる |
表示条件設定 | 表示条件を設定することができます。条件設定は複数設定することができます。 ※子テーブルに設定した項目は、表示条件を満たした後、別の子テーブルの項目を更新することで、表示/非表示が切り替わります。 |
表示設定 | 表示設定することができます。表示設定は「一覧に表示」/「詳細に表示」の2パターンあります。「一覧に表示」にチェックを入れた場合、レコード一覧画面に本項目が表示されます。「詳細に表示」にチェックを入れた場合、レコード詳細画面に本項目が表示されます。 |
一覧表示文字数 | レコード一覧に表示する際の表示文字数の指定が可能です。全ての文字を表示する場合、「全て表示」をチェックします。表示文字数を指定する場合、表示文字数を指定します。 |
一覧の表示幅(px) | レコード一覧に表示する際の表示幅の指定が可能です。単位はピクセルになります。 |
一覧画面スタイル指定 | レコード一覧画面に表示される際のスタイル指定を行う事ができます。スタイル指定を行う場合、「スタイルを指定」にチェックを入れ「文字サイズ」/「フォント」/「文字色」/「位置」の指定を必要に応じて行います。 |
詳細画面スタイル指定 | レコード詳細画面に表示される際のスタイル指定を行う事ができます。スタイル指定を行う場合、「スタイルを指定」にチェックを入れ「文字サイズ」/「フォント」/「文字色」/「位置」の指定を必要に応じて行います。 |
説明用テキスト | フォーム画面に表示の際に項目の下に表示するテキストを設定することができます。項目の説明文などに利用することができます。 |
ヘルプテキスト | フォーム画面に表示の際にツールチップに表示するテキストを設定することができます。項目の説明文などに利用することができます。 |
固定値 | 決まった値を設定することができます。固定値を設定した場合フォーム画面上での編集は不可となります。 |
デフォルト値 | フォーム画面を開いた際に、既定の値を設定することができます。デフォルト値を設定した場合フォーム画面上での変更は可能です。また固定値が設定されている場合、デフォルト値は無効となります。 |
CSVアップロード用項目 | CSVアップロード時、参照先テーブルのどの項目の値を用いて更新するか指定できます。 |
複数の値の登録を許可する | 項目の値を複数登録可能とすることができます。複数登録可能とする場合、「複数の値の登録を許可する」の有効にチェックを入れます。本機能は登録後の変更は不可となりますのでご注意ください。また有効にした場合、個数制限(最小/最大個数)の設定が可能です。 |
検索高速化(インデックス) | 検索高速化を行う場合、「検索高速化(インデックス)する」にチェックを入れます。特定の項目に対しての検索が遅い際に設定することで検索が迅速に行われる機能となります。 ※高速化される代わりにデータのサイズが追加で使用される影響で、更新等が遅延する可能性がございます。 |
一覧画面にて、詳細画面へリンクしない | 一覧画面から参照先テーブルの詳細画面へリンクさせないようにすることが可能です。 |
親レコード作成時にデフォルトで開く | 親テーブルでレコードを作成したとき、あらかじめ空の子テーブルを表示させておくことが可能です。個数を入力すると、その個数分からの子テーブルがデフォルトで表示されます。 |
「メンバー管理」テーブルの作成が完了したら、レコードを登録してみます。先に「チーム管理」のレコードを登録しておきます。
「メンバー管理」テーブル側でもレコードを登録します。「チーム名」項目で「チーム管理」側のレコードが選択することができます。
「一覧テーブルからの検索ボタンを表示」を有効にした場合
フォームから他テーブルを参照する際、他テーブルに設定したテーブルのレコード一覧を参照し選択することが可能です。
フォームより、「検索」ボタンをクリックします。
「詳細」ボタンをクリックします。
レコードの詳細情報を確認し「選択」ボタンをクリックします。
他テーブルよりレコードがセットされた事を確認します。
「選択肢で新規追加を表示」を有効にした場合
フォームから他テーブルを参照する際、プルダウンの中に「新規追加」が表示され
「新規追加」をクリックすることで、他テーブルのレコード追加を行う事ができます。
他テーブル一覧項目のプルダウンリストから「+新規追加」を選択します。
他テーブル一覧項目に設定されたテーブルに対して、新規レコード追加が可能です。
一覧表示の際、子テーブルの項目をコロン区切りで表示する機能
「入力フォームにする(子要素機能)」が有効な場合、一覧表示の際 子テーブルの内容をコロン区切りで表示することができます。
「追加オプション設定」を以下の通り設定する必要があります。
上記設定で一覧上は以下の通り表示されます。
「複数の値の登録を許可する」が有効になっている項目へのルックアップ機能
ルックアップ項目について「値の登録を許可する」が有効になっている項目に対しても
項目のコピー(ルックアップ)設定が可能です。 この場合、「ルックアップ元の項目」、「ルックアップ先の項目」いずれも
「複数の値の登録を許可する」が有効になっている必要があります。
子テーブルの追加
親テーブルから子テーブルを手動で作成するには、
「+(子テーブル名)を追加する」ボタンを押します。
手動以外にも、CSVアップロードを使用して子テーブルを追加することも可能です。
「+(子テーブル名)を追加する」ボタン右横の▼ボタンからCSVアップロードを選択し、任意のCSVデータをアップロードします。
◆親テーブルからCSVによる子テーブルのデータ追加は2024/10/27アップデートにて実装
子テーブルの複製
親テーブルから子テーブルを作成・編集するとき、既存子テーブル右上の青い「複製」ボタンを押すことで、その子テーブルを複製することができます。
子テーブルのデフォルト値を設定する
子テーブルに設定されたテーブルでは、それぞれの項目に、子テーブルの作成順に応じてデフォルト値を設定することが可能です。
デフォルト値を設定したい項目の「追加オプション設定」内「子テーブルのデフォルト値」を設定します。
「indexが次と一致」「0」の場合、一つ目の子テーブルにデフォルト値を設定できます。
他にも、「indexが次の値以上」「indexが次の値以下」が設定できます。
親テーブルで子テーブルを作成して確認します。
その他
他テーブル参考項目で、参照先に指定したテーブルに対して新規にレコード追加することが可能です。
以下の通り、「他テーブル参照」項目のリストメニューより「+新規追加」を選択します。
参照先テーブルの新規レコード追加画面へ遷移するので、レコード追加が可能です。
※1つのテーブルに関連するテーブルは4つまでを推奨いたします。それ以上の場合、データベースへの負荷がかかり、表示が遅延する、表示されない等の可能性がございます。